「発達課題」
ハヴィガーストが提唱。
人が一生を通じて、健全で幸福な発達を遂げるために、人生での各発達段階で達成しておくべき課題のことを言う。
その段階で達成しておくと、その後の発達も順調だが、達成できなかった場合、その後の発達に支障をきたすという考え方である。
目次
ハヴィガーストの発達課題の考え方
ハヴィガーストは、1940年代に、人生を6つの発達段階に分け、発達段階を規定し、各段階で達成すべき課題を設定した。
各発達段階と発達課題
中でも特に、青年期の課題は、一人の人間として幸せな生活を送るための課題であり、社会に承認される形での達成が必要とされる。
| 発達段階 | 発達課題 |
| 乳幼児期 (0〜6歳) | 歩行・食事・排泄習慣の学習 性の相違・性の慎みについての学習 社会や物事についての単純な概念の形成 両親・兄妹・他人と自己との人間関係の学習 正・不正の区別の学習と良心の発達 |
| 児童期 (6〜12歳) | 遊びに必要な身体的技能の学習 成長する生活体としての事故に対する健全な態度の養成 同年齢の友達と仲良くすることの学習 男子(女子)としての正しい役割の学習 読み、書き、計算の基礎的技能の発達 良心、道徳性、価値の尺度の発達 自立的な人間形成 社会的集団に対する態度の発達 |
| 青年期 (12〜18歳) | 同年齢の仲間との洗練された新しい関係の発達 自己の身体構造理解、自身の性の役割の理解 両親や他の大人からの情緒的独立 経済的独立に関する自信を持つ 職業選択と準備 結婚生活への準備 公的資質に必要な知的技能と観念の発達 社会的責任のある行動 良心的価値の確立 |
| 壮年初期 (18〜30歳) | 配偶者の選択や結婚相手との生活の学習 家庭生活の経験と管理 子どもを設けて養育にあたる 仕事に就く 市民的責任の負担 適切な社会集団の発見・認識 |
| 中年期 (30〜60歳) | 大人として市民的社会的責任の達成 一定の経済的生活水準の確立と維持 10代の子どもたちの成長の援助 大人の余暇活動の充実 自身と配偶者との人間としての結びつき 中年期の生理的変化の理解と適応 老年の両親への適応 |
| 老年期 (60歳〜) | 肉体の変化や健康の衰退への適応 引退し、減少した収入への適応 配偶者の死への適応 同年代の老人との明るく親密な関係 満足のいく住宅の確保 死への準備 |
指標はあくまで仮説であり、絶対的なものではない。
必ずしも全ての人に当てはまらない。
キャリアコンサルティングとの関わり
主に若者のキャリアコンサルティングの際に、発達を促すべき課題を見立てていくことに役立つ側面がある。
ただ、発達課題を達成できていないことが障害ということではない。

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